みょうがを食べると物忘れするって本当?栄養と期待される健康効果は?

1年中安定して手に入るみょうが、みなさん食べていますか?
夏と秋が旬で夏になるとスーパーでよく目にしますね。

私はみょうがは大好きで、納豆や味噌汁に入れてほぼ1年中美味しく食べています。
夏場はそうめんや冷や麦の薬味として使うのが有名ですね。

そんなみょうがですが、「みょうがを食べると物忘れがする」と言われますが、これは実際に根拠があるのでしょうか?
みょうがには本当に記憶力を低下させる成分が含まれているのでしょうか?

そこで本記事では、みょうがを食べると物忘れするのか、栄養と期待される健康効果について解説していきます。

「みょうがを食べると物忘れをする」のは本当?

「みょうがを食べると物忘れをする」というのは単なる迷信です。
安心してみょうがを楽しむことができます。

この迷信には以下の由来があります。

天竺(インド)の北部で生まれた摩河槃特(まかはんどく)と周利槃特(しゅりはんどく)という兄弟がいました。
兄弟でお釈迦様に弟子入りしました。

兄の摩河槃特は記憶力が良く、仏教の教えを容易に理解していましたが、弟の周利槃特は逆に記憶力がとても悪く、自分の名前すら忘れがちでした。

そこで、お釈迦様は周利槃特のために名前が書かれた札を作り、「名荷(みょうが)」と名付けました。
周利槃特はこの名荷を身につけて修行を続け、最終的には高い位にまで到達しました。

周利槃特が亡くなった後、彼の墓から見たことのない植物が生えたといいます。

これが彼が身につけていた名荷にちなんで「茗荷(みょうが)」と命名されました。
そして、彼の物忘れの特性がみょうがにも託されるようになったとされています。

非常に面白いお話ですね。
このような由来もあることから、みょうがを食べても物忘れすることは無いということが言えますね。

みょうがに含まれる栄養成分

みょうがは、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。
具体的に、みょうがに含まれる主な栄養成分を紹介します。

カリウム

体内の余分なナトリウム(塩分)を排出して、血圧を正常に保つのに役立ちます。
また、むくみの解消や筋肉の動きを正常に保つ効果もあります。

ビタミンE

強い抗酸化作用を持ち、有害な活性酸素の働きを抑える効果もあります。
血行を促進するはたらきもあるので、冷えや肩こりの改善にも効果が期待できます。

マグネシウム

マグネシウムはミネラルの一種です。
筋肉や神経の機能、血圧の調整や骨の形成などの作用があります。

みょうがに期待される健康効果

みょうがにはさまざまな期待される健康効果があります。
具体的に紹介していきます。

集中力の向上

みょうがにはアルファピネンという成分が含まれています。
この成分は、脳を刺激して活性化させることにより、集中力を向上させる効果が期待できます。

集中力が向上するのだったら、みょうがを食べると物忘れするという迷信は何だろうと思いますね。

食欲の向上

アルファピネンは血流を改善し、発汗を促進するため、夏バテ予防や食欲不振の改善に効果的です。
また、エアコンによる体の冷えを和らげるのにも役立ちます。

ホルモンバランスを整える

血流の改善により、生理痛や生理不順の緩和、更年期障害の軽減が期待できます。
これは特に女性の健康において大きなメリットですね。

まとめ

今回は、みょうがを食べると物忘れするのか、栄養と期待される健康効果について解説しました。
みょうがを食べると物忘れをするというのは単なる迷信です。

みょうがはビタミンやミネラルを豊富に含んだ食べ物です。
集中力の向上、食欲の向上、ホルモンバランスを整えるといった健康効果も期待されます。

本記事がみなさまの生活にお役立ち出来ると幸いです。