蝉の幼虫が土の中で過ごす期間は?土の中での過ごし方は?

夏になると、どこからともなく蝉の鳴き声が聞こえてきます。
蝉の鳴き声は、日本の夏の風物詩ですね。

ご存知の方もいると思いますが、蝉は生涯の大部分を幼虫として土の中で過ごしています。
それでは、蝉の幼虫は、具体的にどのくらいの期間を土の中で過ごしているのでしょうか?

本記事では、蝉の幼虫が土の中で過ごす期間がどれくらいか、また土の中でどのように過ごすかについて解説していきます。

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蝉の幼虫が土の中で過ごす期間は?

蝉の幼虫は、種類によって異なりますが、一般的には3~4年間を土の中で過ごすと言われています。

例を挙げると、以下の通りです。

蝉の種類 土の中で過ごす期間
ツクツクボウシ 約1〜2年
アブラゼミ 約2〜4年
ミンミンゼミ 約2〜4年
クマゼミ 約2〜5年
ニイニイゼミ 約4〜5年

クマゼミやニイニイゼミは、長い期間を土の中で過ごしています。
中には、ツクツクボウシのように短い期間を土の中で過ごして、地表に出ている蝉もいます。

蝉の幼虫はどうやって土の中に移動する?

成虫になった蝉は、枯れた木に産卵管を刺して卵を産みます。

この卵ですが、1年間も孵化(ふか)することはありません。
1年間も孵化しないって、長すぎてびっくりですよね。

1年経った翌年の夏に、卵から孵化して幼虫になります。
蝉は、幼虫になるとすぐに木から地面に降りて、自ら土の中に潜っていきます。

蝉は卵を土の中に産むのではなく、蝉の幼虫が自ら土を掘って土の中に移動していくということですね。

土の中での過ごし方は?

蝉の幼虫は、すぐに土の中に潜って、土の中に居場所を作って生活を始めます。
生活の場所は、地面から20~70cmぐらいの深さです。

蝉の幼虫の天敵はモグラです。
蝉の幼虫はほとんど動くことができないので、モグラに見つかると抵抗できずに捕食されてしまいます。

土の中では、蝉の幼虫は樹木の根から栄養を吸収して成長していきます。
ですが、樹木の根から取れる栄養は少ないため、成長が非常に遅いです。
その結果、数年間も土の中で過ごすことになるのです。

蝉は飼育が非常に難しい生き物なので、生態について解明されていない点が多いです。
そのため、蝉の種類によって土の中での過ごし方が違い、土の中にいる期間も異なると考えられています。

ちなみに、土の中で3~4年かけて成長した蝉の幼虫は、夏になると地上にでて、成虫になります。

まとめ

今回は、蝉の幼虫が土の中で過ごす期間がどれくらいか、また土の中でどのように過ごすかについて解説しました。

蝉の幼虫は、種類によって異なりますが、3~4年程度は土の中で過ごします。
土の中では、樹木の根から栄養を吸収して成長していきます。
ですが、樹木の根から取れる栄養は少ないので、十分に成長するには数年間かかります。

蝉の生態は不思議ですね。
いつの日か生態が明らかになると面白いですね。

本記事がみなさまの生活にお役立ち出来ると幸いです。