SNSでの失言を「アカウントの乗っ取り」と言い訳してはいけない理由と適切な対応方法

X(旧Twitter)や、その他のSNSで発言ミスをした際、「アカウントが乗っ取られた」と主張する人がいます。

実際にアカウントが乗っ取られた場合は別として、自分のミスや不適切な発言を「アカウントの乗っ取り」として言い訳にするのは適切ではありません。

本記事では、SNS上での失言を「アカウントの乗っ取り」と言い訳するべきではない理由と適切な対応方法について解説していきます。

「乗っ取り」という言い訳は不適切

SNSでの自身の失言や誤発言を「アカウントが乗っ取られた」と言い訳にするべきではありません。

この種の言い訳は簡単に見破られるため、結果的にさらなる非難を招いたり、反省していないと見なされたりすることがあります。
このご時世においては、アカウント乗っ取りを言い訳に使うと、かえって反感を買いやすいです。

たとえば、何らかの問題が発生した際によく使われる「記憶にございません」と同じように、乗っ取りを言い訳にすることは不誠実と捉えられがちです。

次に、なぜ「アカウントの乗っ取り」という言い訳を避けるべきかについて詳しく説明します。

アカウントの即時回復は不自然で疑問を呼ぶ

一般的に、SNSアカウントが乗っ取られた場合、すぐに元通りにすることは極めて難しいものです。
多くの場合、アカウントが乗っ取られると、そのアカウントにはアクセスすらできなくなります。

それにも関わらず、「さっきの投稿は私ではありません」と速やかに否定する人がいます。
これは、もし本当に乗っ取りが発生していた場合、速やかに気づき、対処するのが現実的には難しいため、誤投稿を隠そうとしているように受け取られます。

実際に迅速にアカウントを取り戻すことが可能なケースもありますが、通常は何度も同じ問題が繰り返され、一度で解決することは少ないです。
ですので、失言をアカウントの乗っ取りのせいにすると、すぐにその嘘が明らかになるでしょう。

アカウントが乗っ取られた場合、パスワードが変更されアクセスが遮断されることが普通です。
なので、「乗っ取られた」とすぐに言い訳するのは不自然で疑念を招く行動と言えます。

セキュリティの甘さが露わになる

アカウント乗っ取りを言い訳にすると、自分のSNSのセキュリティが甘いと自ら公言しているようなものです。
この言い訳が受け入れられたとしても、「この人のアカウントは簡単に乗っ取られる」というネガティブな印象を与えます。

このような言い訳は、嘘が見抜かれるだけでなく、信じられた場合でも、セキュリティ意識が低いと見なされがちです。
全体的な信頼性にも悪影響を及ぼすため、慎重に対応する必要があります。

SNSに詳しいユーザーが多く存在する

SNSに精通しているユーザーは思いのほか多く、世界中どこにでもいます。

「最近の投稿はアカウントが乗っ取られたせいです!申し訳ありません!」というような言い訳で、一時的に一部の人々を騙すことは可能かもしれません。

しかし、SNSに詳しい人が多いため、特に有名な人がこのような言い訳をした場合、すぐに「それは嘘では?」と疑われることが多いです。

一部の人を騙すことができたとしても、知識のあるユーザーが多いので、例えばX(旧Twitter)でその発言が引用リツイートされ、「絶対に乗っ取られていない」「乗っ取りを言い訳にしている」といった指摘がすぐになされることでしょう。

この結果、騙された人も「乗っ取りは嘘だったのか」と気づくようになります。
そして、この話に興味を持った人々がさらに情報を拡散し、オンラインのまとめサイトにも掲載されると、最初のミスがさらに多くの人に知られることになります。

結局のところ、「アカウントが乗っ取られた」という言い訳をすると、知られていない人にまで事態が広がり、問題が拡大してしまうリスクがあるため、注意が必要です。
問題が収束するどころか、逆に話が拡散してしまう可能性があるので、適切な対応が求められます。

発言ミスをしてしまった場合の対応について

発言ミスを防ぐことは何よりも重要です。

コメントを投稿する直前には、たとえ10秒間だけでも、その内容が適切かどうかを再度確認しましょう。
特に複数のアカウントを持っている場合には、投稿アカウントを間違えていないかもしっかりチェックすることが大切です。

フォロワー数が多いアカウントでは、一つの発言が大きな影響を及ぼすことがあります。
このリスクを認識し、常に適切な対応を心がけることが求められます。

発言ミスをしてしまった場合、「アカウントが乗っ取られた」という言い訳を使うのは、記憶喪失を装うのと同じくらい不適切であり、不自然で見苦しい印象を与えます。

したがって、ミスを素直に認めて「お騒がせして申し訳ありませんでした」と誠実に謝罪するべきです。
本方法が、信用を失わないための最も効果的な方法です。

まとめ

今回は、SNS上での失言を「アカウントの乗っ取り」と言い訳するべきではない理由と適切な対応方法について解説しました。

発言ミスをした際には、言い訳をすることが一般的ですが、それが逆効果になることもあります。
間違いを認め、謝罪することによって、その後の悪影響を最小限に抑えることができて、最も効果的な方法です。

本記事がみなさまの生活にお役立ち出来ると幸いです。