「掛け率」って何?意味と計算方法をわかりやすく解説!

ビジネスの場や、商品の取り引きなどで頻繁に使われる「掛け率」という言葉の意味についてご存知でしょうか?
よく、「7掛け」「8掛け」とかで使われる言葉です。

社会人になったばかりの方や、数字を扱わない職種の方には馴染みがないかもしれません。

本記事では、「掛け率」の言葉の意味と具体的な計算方法、また商品の取り引きで使われる言葉について解説していきます。

「掛け率」ってどういう意味?

「掛け率」とは、商品の取り引き、特に仕入れや卸売りにおける価格設定で用いられます。
具体的には、メーカー希望小売価格に対する卸価格の割合です。

商品の流通過程を例にとって、「掛け率」を「8掛け」として説明します。

例えば、消費者が10,000円で購入する商品があるとします。

この商品がメーカーと販売店の間で「8掛け」の取引で行われた場合、メーカーは商品を8,000円で販売店へ提供します。
販売店はこの商品を8,000円で仕入れ、10,000円で販売することによって2,000円の利益を得ます。

つまり、メーカー希望小売価格10,000円に対して「8掛け」なので、卸価格が8,000円ということです。

このような流れで、商品の価格設定と利益の分配が決まります。

掛け率の計算方法

消費者が商品を10,000円で購入する場合、メーカーが販売店に対して8掛けで商品を提供する計算方法を見てみましょう。

この計算はとてもシンプルです。

8掛けは0.8と同値です。
したがって、商品のメーカー希望小売価格10,000円に0.8を掛けると、卸価格が8,000円として算出されるのです。

8掛けをパーセンテージでどう表す?

8掛けをパーセンテージで表現すると、80%に相当します。
商品のメーカー希望小売価格が10,000円だった場合、80%を適用すると、商品の卸価格は8,000円に設定されます。

また、80%の逆算で定価から20%オフとすると、計算結果は同じで、8,000円が得られます。

具体的には、10,000円の20%は2,000円です。
この2,000円を10,000円から引くと、結果的に8,000円が残ります。

このように、8掛け(80%)と逆算の20%の割引は計算結果が一致します。

商品の取り引きで使われる言葉

商品の取り引きで使われる言葉として、「上代(じょうだい)」と「下代(げだい)」も重要なので紹介します。

「上代(じょうだい)」とは

「上代」とは、消費者に販売する価格のことです。
上代とメーカー希望小売価格は、ほぼ同じ意味です。

「下代(げだい)」とは

「下代」とは、販売店がメーカーから仕入れる価格のことです。
下代と卸価格は、ほぼ同じ意味です。

掛け率、上代、下代を用いると、以下の計算式となります。

下代(卸価格)=上代(メーカー希望小売価格)x掛け率

掛け率、上代、下代は重要な言葉なので覚えておきましょう。

まとめ

今回は、「掛け率」の言葉の意味と具体的な計算方法、また商品の取り引きで使われる言葉について解説しました。

掛け率は、メーカー希望小売価格に対する卸価格の割合です。
また、掛け率に加えて、上代、下代という言葉も覚えて、ビジネスで使えるようにしていきましょう。

本記事がみなさまの生活にお役立ち出来ると幸いです。