カラーミーショップのメールサーバー移設では、全員が同じ設定を変更するわけではなく、DNSとメールの使い方によって必要な作業が変わります。
「自分は何を変更すればいい?」「いつ設定を触っていい?」と迷っているショップオーナーや担当者向けに、対象の判定方法からメンテナンス日、DKIM、air.secure.ne.jp、新しいユーザー名とパスワードまで順番に整理しました。
まず自分のケースを確認し、メンテナンス前と移設完了後の作業を分ければ、設定変更を落ち着いて進められます。
カラーミーショップのメールサーバー移設で必要な設定変更は利用環境で決まる
カラーミーショップのメールサーバー移設では、すべての利用者が同じ設定を変更するわけではありません。
最初に「対象メールを使っているか」「どのDNSを使っているか」「メールソフトと転送のどちらで利用しているか」を確認すると、自分に必要な作業を絞れます。
専門用語を一つずつ理解してから進めるより、まず自分がどのケースに当てはまるかを判定するほうが迷いません。
まず移設対象のメールアドレスを利用しているか確認する
今回の設定変更を確認する必要があるのは、カラーミーショップで発行したメールアドレスを実際に利用しているショップです。
カラーミーショップ公式案内では、管理画面の「設定」から「メールアドレス」を開き、登録されているメールアドレスを確認するよう案内されています。
「カラーミーショップを使っているから、自分も全部変更しないといけないのかな」と不安になるところですが、ショップ利用者全員が一律に設定変更するわけではありません。
対象のメールアドレスをOutlookやThunderbird、Gmail、スマホのメールアプリなどで送受信している場合は、移設後の設定変更が必要になる可能性があります。
一方、カラーミーショップ側で設定した転送だけを使っている場合は、メールソフト利用者より作業が少なくなります。
「独自ドメインを持っているか」だけでは必要作業を判定できない点には注意してください。
ドメインをどこで取得したか、DNSをどこで管理しているか、実際のメールをどの方法で受け取っているかは、それぞれ別の話です。
たとえば、平日の朝に注文メールを確認しようとして突然受信できなくなれば、「ドメイン会社の設定なのか、メールソフトなのか」と切り分けるだけでも時間を取られます。
その混乱を避けるためにも、設定を触る前に現在の利用環境を書き出しておくと作業しやすくなります。
- カラーミーショップで発行したメールアドレスを現在使っているか
- そのメールをメールソフトで直接送受信しているか
- 別のメールアドレスへの転送だけを使っているか
- DNSをカラーミーショップ、ムームーDNS、その他のどこで管理しているか
この4点が分かれば、必要な設定変更の大部分を判断できます。
DNSとメール利用方法から必要な作業を判定する
必要作業は、DNSの種類とメールの利用方法を組み合わせると整理できます。
まずは次の表で、自分に該当する行を確認してください。
| DNS | メールの利用方法 | DNS変更 | パスワード再設定 | メールソフト変更 |
|---|---|---|---|---|
| カラーミーショップ | メールソフトで送受信 | 不要 | 必要 | 必要 |
| カラーミーショップ | 転送のみ | 不要 | 不要 | 不要 |
| ムームーDNS | メールソフトで送受信 | 必要 | 必要 | 必要 |
| ムームーDNS | 転送のみ | 必要 | 不要 | 不要 |
| その他のDNS | メールソフトで送受信 | 必要 | 必要 | 必要 |
| その他のDNS | 転送のみ | 必要 | 不要 | 不要 |
もっとも作業が少ないのは、カラーミーショップのネームサーバーを利用し、カラーミー側の転送設定だけを使っているケースです。
この場合、今回の移設に伴うDNS変更やメールソフトの設定変更は必要ありません。
ムームーDNSまたはその他のDNSを利用している場合は、メールソフトを使っていなくてもDNS側の対応が必要です。
メールソフトで直接送受信している人は、移設完了後にメールパスワードやサーバー名、ユーザー名も確認します。
ここで大切なのは、必要な作業を全部まとめて今すぐ実行しないことです。
DNS側で先に対応できる設定と、メールサーバーの移設完了後でなければ変更してはいけない設定があります。
「忘れないうちに全部変えてしまおう」と先回りすると、かえって移設前のメール環境へ接続できなくなる原因になります。
自分のケースを判定したら、次は作業内容ではなく「いつ変更するか」を確認してください。
メールサーバー移設の日程を確認して変更するタイミングを間違えない
カラーミーショップのメールサーバー移設は、2026年10月5日から11月16日までサーバーごとに順番に実施されます。
DNS設定は事前に進められますが、メールパスワードやメールソフトの変更は自分のサーバーの移設完了を確認してから行います。
この順番を守ることが、メールを使えない時間を余計に増やさないためのポイントです。
mail01〜mail19のメンテナンス日と自分の対象日を確認する
今回の移設対象は、mail01.shop-pro.jpからmail19.shop-pro.jpまでの19サーバーです。
カラーミーショップ公式では全6回のメンテナンス日程が案内されており、各回とも21時から翌朝7時までが予定されています。
| 実施日 | 対象メールサーバー | 予定時間 |
|---|---|---|
| 2026年10月5日 | mail12 | 21時〜翌7時 |
| 2026年10月19日 | mail03、mail08、mail11、mail17 | 21時〜翌7時 |
| 2026年10月26日 | mail01、mail02、mail05、mail13 | 21時〜翌7時 |
| 2026年11月2日 | mail06、mail07、mail10、mail16 | 21時〜翌7時 |
| 2026年11月9日 | mail14、mail15、mail18、mail19 | 21時〜翌7時 |
| 2026年11月16日 | mail04、mail09 | 21時〜翌7時 |
自分のサーバーがどの回に含まれるかを確認し、その日を基準に設定変更の予定を立てます。
「10月5日から移設開始」という案内を見ても、10月5日に全利用者が切り替わるわけではありません。
たとえばmail04を利用している場合、対象となるのは最後の11月16日です。
仕事を終えた夜にメール設定を触ろうとしているなら、まずサーバー番号と日付を照合してください。
対象日を取り違えると、本来まだ使える旧環境の設定を先に変更してしまう可能性があります。
日付だけを見て判断せず、自分が利用しているmail番号まで確認することが必要です。
メンテナンス前とair.secure.ne.jp表示後の作業を分ける
設定変更は「メンテナンス前」と「移設完了後」の2段階に分けると迷いません。
ムームーDNSやその他のDNSを使っている場合、指定されたDKIMのDNSレコードはメンテナンス前から追加できます。
DNSは反映まで時間がかかることがあるため、対象者は余裕を持って済ませておくほうが進めやすくなります。
一方、メールパスワードの再設定やメールソフトのサーバー情報変更は、移設完了を確認したあとに行います。
| タイミング | 行うこと |
|---|---|
| メンテナンス前 | 自分のDNSとメール利用方法を確認し、対象者はDKIMのDNS設定を行う |
| メンテナンス当日 | 対象時間を確認し、メールソフトの新設定への先走った変更を避ける |
| メンテナンス完了後 | 管理画面で新サーバーへの切替を確認する |
| 切替確認後 | メールパスワード、サーバー名、ユーザー名などを変更して送受信を確認する |
移設が終わったかどうかは、カラーミーショップ管理画面のメールアドレス編集画面で確認できます。
サーバー名がair.secure.ne.jpに変わっていれば、移設完了後の設定へ進める状態です。
まだ従来のサーバー名が表示されている段階で、新しいサーバー名や新パスワードへ切り替えるのは避けてください。
なお、メンテナンス時間中は対象メールアドレスでの送受信が停止しますが、その間に届いたメールは完了後に受信できると公式案内に記載されています。
カラーミーショップのシステムから購入者へ送られる注文確認などのメールについては、メンテナンス中も正常に送信されると案内されています。
ショップ側でメールを直接確認できない時間と、購入者へのシステムメール送信は同じ扱いではありません。
朝になってメンテナンスが終わったら、すぐ設定を書き換えるのではなく、最初に管理画面でair.secure.ne.jpへの切替を確認すると安全です。
その確認ができてから、新しいメール設定へ進みます。
ムームーDNS・他社DNS利用者は移設前にDKIMを設定する
ムームーDNSまたはその他のDNSを利用している場合は、メールサーバー移設に合わせて新しいDKIM用のCNAMEレコードを追加します。
このDNS設定はメンテナンス完了を待たずに進められるため、自分が対象なら早めに済ませておくのがポイントです。
ただし、現在登録されているDKIMを新しいものへ置き換える作業ではありません。
利用中のDNSを確認してDKIM設定の要否を判断する
DKIMの追加が必要かどうかは、独自ドメインを取得した会社ではなく、現在どのネームサーバーを利用しているかで判断します。
カラーミーショップのネームサーバーを利用している場合は、今回の移設に伴うDNS変更を自分で行う必要はありません。
一方、ムームーDNSまたはカラーミーショップ以外のDNSを使っている場合は、指定されたDKIMレコードの追加が必要です。
「ドメインはムームードメインで取ったからムームーDNSだろう」と名前だけで判断せず、実際のネームサーバーを確認してください。
| NSの確認結果 | DNSの判定 | DKIM追加 |
|---|---|---|
| dns1.shop-pro.jp dns2.shop-pro.jp |
カラーミーショップ | 不要 |
| dns01.muumuu-domain.com dns02.muumuu-domain.com |
ムームーDNS | 必要 |
| 上記以外 | その他のDNS | 必要 |
利用中のネームサーバーが分からない場合は、Google Admin Toolbox Digで独自ドメインのNSレコードを調べる方法がカラーミーショップから案内されています。
ネットショップを長く運営していると、ドメインを契約した会社とDNSを管理している会社が違うケースもあります。
設定画面を開いてから「どのサービスを触ればいいんだろう」と迷わないよう、先にNSの確認結果を控えておくとスムーズです。
DNSの管理先を取り違えると、必要なDKIMを追加できないため、作業前の確認を省かないでください。
カラーミーショップのNSならDNS変更なし、ムームーDNSまたはその他のDNSならDKIM追加と覚えておけば判断しやすくなります。
3つのCNAMEを追加し既存DKIMは削除しない
ムームーDNSまたはその他のDNSを利用している場合は、次の3つのCNAMEレコードを追加します。
| ホスト名 | 種別 | 設定先 |
|---|---|---|
| default-1th84yt82rvi._domainkey | CNAME | default-1th84yt82rvi._domainkey.air.secure.ne.jp |
| default-2th84yt82rvi._domainkey | CNAME | default-2th84yt82rvi._domainkey.air.secure.ne.jp |
| default-3th84yt82rvi._domainkey | CNAME | default-3th84yt82rvi._domainkey.air.secure.ne.jp |
DKIMとは、受信側が「このメールは表示されているドメインから正しく送られたものか」を確認するための送信者認証です。
今回の作業では、新しい3件を追加することが基本になります。
すでに登録されているcolorme1._domainkeyとcolorme2._domainkeyは削除しないでください。
「新しいDKIMが3つ指定されたから、古い2つは消して入れ替えるのかな」と考えやすいところですが、置き換えではありません。
DNSの管理画面では、既存レコードを編集するのではなく、新しいCNAMEを追加する意識で作業すると誤操作を防ぎやすくなります。
入力後はホスト名や設定先にタイプミスがないか、一文字ずつ確認してください。
とくに「_domainkey」や「air.secure.ne.jp」を手入力する場合は、文字の抜けや余計な空白にも注意が必要です。
今回のDNS対応は「新しい3件を追加し、既存の2件は残す」が結論です。
移設完了後にメールソフトのサーバー名・ユーザー名・パスワードを変更する
メールソフトでカラーミーショップのメールアドレスを送受信している人は、移設完了後に接続設定を変更します。
変更の中心はサーバー名、ユーザー名、メールパスワードの3点で、ポート番号もあわせて確認します。
管理画面でサーバー名がair.secure.ne.jpへ切り替わったことを確認してから作業してください。
air.secure.ne.jpと新しい認証情報へ設定を変更する
移設後は、受信サーバーと送信サーバーの両方にair.secure.ne.jpを設定します。
ユーザー名も従来の形式ではなく、利用しているメールアドレスそのものへ変更します。
たとえばshop@example.comというメールアドレスなら、ユーザー名にもshop@example.comを入力する形です。
| 設定項目 | 移設後の設定 |
|---|---|
| 受信サーバー | air.secure.ne.jp |
| 送信サーバー | air.secure.ne.jp |
| ユーザー名 | メールアドレスそのもの |
| パスワード | 移設完了後に管理画面で再設定したもの |
| POP | 995・SSL/TLS有効 |
| IMAP | 993・SSL/TLS有効 |
| SMTP | 465・SSL/TLS有効 |
メールパスワードは、移設前に使っていたものをそのまま入力するのではなく、管理画面で新しく設定します。
移設後のパスワードは12文字以上で、英大文字・英小文字・数字・指定された半角記号をそれぞれ1文字以上含める必要があります。
これまで使っていたパスワードが新しい条件を満たさない場合は、同じ文字列をそのまま設定できません。
月曜の朝にメールを開いて認証画面が繰り返し表示されると、「サーバー障害かな」と焦りますよね。
そんなときも、まずは旧パスワードのままになっていないかを確認してください。
パスワードだけを変更しても、ユーザー名が旧形式のままではログインできません。
サーバー名、メールアドレス形式のユーザー名、新パスワードをセットで変更するのが基本です。
送受信できないときは症状別に設定を確認する
設定変更後にメールが使えない場合は、全部を最初からやり直すのではなく、症状ごとに確認場所を分けます。
認証エラーが表示される場合は、最初にユーザー名とパスワードを確認してください。
ユーザー名はメールアドレスそのものになっているか、新しく設定したパスワードを入力しているかを見直します。
受信できない場合は、受信サーバーがair.secure.ne.jpになっているか、POPなら995、IMAPなら993が設定されているかを確認します。
送信できない場合は、送信サーバーがair.secure.ne.jp、SMTPポートが465になっているかを確認してください。
| 症状 | 最初に確認する項目 |
|---|---|
| 認証エラーになる | ユーザー名、新しいメールパスワード |
| 受信できない | 受信サーバー、POPまたはIMAP、SSL/TLS |
| 送信できない | 送信サーバー、SMTP 465、SSL/TLS |
| 設定した直後から接続できない | 移設完了後に変更したか、管理画面のサーバー表示 |
複数の項目を一度に触ると、どこで間違えたのか分からなくなりがちです。
まずサーバー名、次にユーザー名とパスワード、最後にポートとSSL/TLSという順番で見直すと切り分けやすくなります。
変更後は自分宛ての受信だけでなく、別のメールアドレスへの送信も試して、両方向で動作を確認してください。
Outlookを使っている場合、カラーミーショップは2026年9月時点で新しいOutlookには同サービスのメールアドレスを設定できないと案内しています。
該当する場合はOutlook classicなど、カラーミーショップが案内している対応環境を利用します。
設定後に送受信できなければ、症状に関係する項目だけを順番に確認することが復旧への近道です。
カラーミーショップのメールサーバー移設と設定変更まとめ
カラーミーショップのメールサーバー移設では、最初に自分のDNSとメールの利用方法を確認し、必要な作業だけを進めることがポイントです。
カラーミーショップのネームサーバーを使う人と、ムームーDNSや他社DNSを使う人では対応が異なるため、全員が同じ設定を変更する必要はありません。
「何から触ればいいのか分からない」という場合も、DNSの確認、対象日の確認、移設完了の確認という順番で整理すると迷いにくくなります。
ムームーDNSや他社DNSの対象者は事前にDKIMを設定し、既存のcolorme1とcolorme2は削除せず残します。
メールソフト利用者は、管理画面でair.secure.ne.jpへの移設完了を確認してから、サーバー名、ユーザー名、新しいメールパスワードを変更してください。
移設完了前に新しいメール設定へ切り替えないことが、余計な接続トラブルを避けるポイントです。
設定が終わったら、受信と送信の両方を試し、問題があれば認証情報、サーバー名、ポート、SSL/TLSを症状に合わせて確認します。
「自分のケースを判定する」「正しいタイミングまで待つ」「変更後に送受信を確認する」の3段階で進めれば、必要な作業を整理して対応できます。