引越しそばってよく聞く言葉ですが、どんなイメージを持っていますか？
引っ越しをした時にお祝いで食べるそば？
それとも、引っ越しをした時にご挨拶で近所に配るそば？
引っ越しと言えばそばというイメージがありますが、なぜそうなったのか不思議ですね。
そこで、本記事では、引越しそばの起源と、この習慣が現在でも続いているかどうかについて解説していきます。
引越しそばの起源
引っ越しそばのはじまりは、そばが庶民の食べ物として普及した江戸時代といわれています。
この頃は、人は長屋に住み、近所との距離が非常に近かったため、新しく引っ越してきた家族は周囲と良好な関係を築こうとしていました。
そのため、引っ越したら小豆粥やお餅を配るのが一般的でしたが、どちらも安いものではないため、より安価で親しみやすいそばに変わりました。
また、茹でたそばや生のそばを持って行くのが普通でしたが、そばを渡すタイミングが合わないとそば悪くなってしまう問題もありました。
この問題を解消するため、受け取った人が後でそばを楽しめる「そば切手」という商品券も使用されるようになりました。
以上から、江戸時代に引っ越した時に挨拶としてご近所にそばを配ったことが起源といえそうです。
今でも引っ越しそばを挨拶で配る？
では、今でも引越しの際に、そばを挨拶としてご近所さんに配るのでしょうか？
最近の調査によると、引越しの挨拶でそばを選ぶ人は減少していますが、依然としてこの習慣は一部で続いているようです。
一般的にはお菓子やタオルなどのアイテムが挨拶品として好まれますが、特定の地域や個人によってはそばを贈る文化が今もなお受け継がれています。
引越しそばの習慣の変遷
昔は引越しそばというと、新しく引越しをした人が挨拶の意味を込めて近所の人々にそばを配るのが一般的でした。
しかし、現代ではその習慣に変化が見られ、引越し先で自分たちで蕎麦を食べるという形が主流になりつつあります。
私が引っ越した際も、手伝ってくれた人にそばを振舞って引っ越し祝いを行いました。
このように、最近では引越しの疲れを癒やし、新生活を祝う方法としてそばを楽しむことが広まっています。
今日は引っ越し蕎麦を食べた🤤 pic.twitter.com/d5lcO1s7tY
— ぽよぽよ (@pokupokuti_nn) June 9, 2024
まとめ
今回は引越しそばの起源と、この習慣が現在でも続いているかどうかについて解説しました。
引越しそばは江戸時代にはじまり、引越しの挨拶として手頃な価格で喜ばれるそばが選ばれました。
この習慣は、ご近所さんと仲良くしていこうという日本の文化から発展しました。
最近は、防犯やプライバシーへの配慮から直接的な挨拶が少なくなり、引越し後に自宅でそばを食べる習慣に変わってきていますが、そばという習慣は依然として多くの人々に受け入れられています。
今後も昔ながらの習慣は大切にしていきたいですね。