アルミ缶とスチール缶の違いは?見分け方とリサイクルについて徹底解説

アルミ缶とスチール缶は、私たちの生活で飲料や食品の保存に広く使われています。
これらの缶を正しく分別、適切にリサイクルすることは重要な環境活動です。
本記事では、アルミ缶とスチール缶の特徴および見分ける方法と、リサイクルについて解説します。

アルミ缶とスチール缶の特徴と用途

アルミ缶とスチール缶は日常生活において頻繁に使用されていますが、両者の違いはご存知でしょうか?
知らない人もいると思いますので、まずはアルミ缶とスチール缶の特徴と用途について解説します。

アルミ缶

アルミ缶はアルミニウムを用いて作られています。
アルミニウムは軽量で、優れた熱伝導性を持つことが特徴です。
熱伝導性の高さから飲料を迅速に冷却することでき、炭酸飲料やビールなどの冷たい飲み物に使用されています。
また、軽量性から持ち運びが必要な場面で非常に便利で、夏のピクニックやバーベキューでも重宝されます。

スチール缶

スチール缶は鉄を用いて作られています。
鉄は硬くて強い金属で、保温性にも優れていることが特徴です。
保温性に優れていることから缶コーヒーなどの温かい飲み物に使用されています。
また、強度が高いため缶自体の形状が崩れにくく積み重ねての保管や輸送、長期間の保管などにも使用されています。

アルミ缶とスチール缶の見分け方

アルミ缶とスチール缶は見た目だけで区別することは難しいですよね。
もちろん、マークを見れば一目で分かりますが、マークが無ければ区別に困りますね。
ここでは、アルミ缶とスチール缶を簡単に見分ける方法について紹介します。

磁石を使う

最も簡単で確実な見分け方は磁石を使うことです。
アルミ缶は非磁性で、磁石が付きません。。
一方で、スチール缶は鉄を含むため、磁石が付きます。
この特性を利用することで、簡単にアルミ缶とスチール缶を区別できます。

手に取って重さを量る

アルミ缶とスチール缶を手に取ってみると、重さの違いがはっきりと分かります。
アルミニウムは鉄より密度が低く、同じ大きさであればアルミ缶はスチール缶の約三分の一の重さです。
見た目が似ている缶を区別する際に、この重さの違いで区別できます。

たたいて音を聞く

アルミ缶とスチール缶を軽くたたいてみると、出る音に違いがあります。
アルミ缶は軽くて高い音がします。
一方で、スチール缶は重くて低い音がします。
音の違いを聞くことで、缶の材質を区別することができます。

缶をつぶす

アルミ缶は柔らかいので素手で簡単につぶすことが出来ます。
一方で、スチール缶は硬いので素手ではつぶれにくいです。
ほとんどの缶が上記のような性質を持っていますが、スチール缶でも簡単につぶれる物や、アルミ缶でも少し硬い物もあるのでご注意ください。

缶の表示を見る

大体の缶には、アルミ缶かスチール缶の記載がされています。
記載されていない物もありますのでご注意ください。

リサイクルの違いと効果

アルミ缶とスチール缶はどちらもリサイクルが可能ですが、リサイクルには違いがあります。

アルミ缶は、缶から缶へりサイクルされます。
使用済みのアルミ缶が再びアルミ缶として生まれ変わることになります。
リサイクル時のエネルギー消費が非常に少なく、資源の有効活用に大きく貢献しています。

スチール缶は、新しい鉄鋼製品の原料としてリサイクルされます。
鉄鋼メーカーで建築材料や自動車部品など、多様な製品に生まれ変わることになります。
スチール缶はアルミ缶に比べるとエネルギー消費が高くなりますが、原料を採掘して製造するよりはるかに効率的です。

まとめ

今回は、アルミ缶とスチール缶の特徴および見分ける方法と、リサイクルについて解説しました。
アルミ缶とスチール缶を分別してリサイクルすることは、環境保護と資源の持続可能な利用の両面で大きな意義を持っています。
本記事がみなさまの生活にお役立ち頂けると幸いです。