中国からの不審な電話を取ると高額請求される?対処法は?

最近、中国からの不審な電話を取ってしまうと高額請求されのではと心配する声が増えています。
安心してください。中国からの電話をとっても通話料金が発生することはありません。
これらの電話は多くの場合、詐欺や嫌がらせが目的であり、折り返しをする必要もありません。

しかし、中国からの電話を取った場合はいくつかのリスクがあるので、対応方法を知っておくことが重要です。

中国からの不審な電話を取った場合のリスクは?

詐欺ターゲットのリスク

中国からの通話には、詐欺のターゲットにされるリスクがあります。
応答すると、「詐欺にかけやすい」とマークされ、続けざまに迷惑な通話やメールが送られてくる可能性があります。

通話料金発生のリスク

一般的に、中国からの電話を取っただけでは料金は発生しませんが、例外的な状況では「着信料」として料金が発生することがあります。
これは、例えば、海外渡航中に中国からの電話を取った場合や、電話を取った側が通話料を払う発信などがされている場合です。

スマートフォンで通話を受けた場合、中国の国番号+86が表示されます。
この番号を知らない場合は、電話を取らないようにしましょう。

固定電話の場合、発信元が分からないこともありますが、電話に出て中国語が聞こえたらすぐに切ることが賢明です。

中国からの不審な電話が多い理由は?

詐欺目的の通話

主に日本に住む中国人がこれらの詐欺行為の対象となっています。
これらの通話は大抵中国語で行われ、「中国の警察や大使館からの重要なお知らせ」といった内容が伝えられることが多いです。
その後、「料金の支払いが必要ですので、指定の番号を押してオペレーターと接続してください」という指示があります。
オペレーターとの通話では、ビザの問題や口座の不正利用、還付金の申請があるといった理由で金銭を要求されることがあります。
これらの詐欺は主に中国語で進行されるため、中国語が分からない人は一般的にはターゲットにされにくいです。

日本人への嫌がらせ

詐欺目的だけでなく、日本人を対象とした単純な嫌がらせの電話も存在します。
これには中国語でのクレーム、無音での通話、あるいは通話を受けてすぐに切断されるといった行為が含まれます。
これらは社会的な不満から行われることが多く、個人や店舗に対して実質的な解決にはならないとされています。

国際的なワン切り詐欺

中国からは、ワン切りして折り返しを促す詐欺も報告されています。
この手法では、折り返しの通話料を通じて利益を得ることが目的です。
しばしば電話会社と結託して行われるとされ、折り返すと高額な料金が請求されるリスクがあります。
そのため、不審な着信に対しては折り返しを行わないことが強く推奨されています。

中国からの不信な電話の対処法

中国からの不審な電話にどう対処すればよいか、効果的な方法をご紹介します。

着信を無視する

受けた電話に折り返すことなく無視するのが最も確実な対策です。
中国からの通話料金は高額になりがちですから、受けた電話を無視することが基本です。
これらの通話はランダムに発信されるもので、特定の個人を狙ってかけられているわけではありません。
無視を続ければ、着信は自然と止まるでしょう。

着信拒否する

スマートフォンに標準装備されている着信拒否の機能を使いましょう。
また、契約中のスマホ会社に連絡して国際電話を着信拒否する有料サービスを利用できます。
多くの場合、サポートセンターに連絡することで無料でこの対応を受けられます。

公的機関への相談

固定電話を利用している方は、国際電話不取扱センターのサービスを利用することがおすすめです。
海外との通話を全く利用しない場合、発信及び着信を停止するサービスを無料で設定できます。
詐欺の可能性がある場合は、専用の詐欺対策ダイヤルに相談すると良いでしょう。
また、NTTなどの大手通信業者が提供する迷惑通話対策センターも非常に役立ちます。
特に固定電話を使う方は、これらのサービスを活用することが推奨されます。

まとめ

中国からの電話を取っても高額請求されることはほぼありません。
しかし、詐欺や嫌がらせ目的の着信があることがあります。
対策としては、無視する、着信拒否を設定する、公的機関に相談するといった方法が有効です。