1トンは何キログラム?トンという単位の由来は?

重さの単位で「トン(単位はt)」という言葉はよく耳にすると思います。
トンを使った例では、車で「何トンのトラック」、船で「何トンの大型客船」といった表現を聞いたことありますよね。

重さの単位は、「グラム(単位はg)」や「キログラム(単位はkg)」が一般的に使われています。
「トン」は「キログラム」で表すと、どのくらいの重さなのでしょうか?

また、どのようにして「トン」という単位は生まれたのでしょうか?

本記事では、1トンは何キログラムなのか、トンという単位が生まれた由来について解説していきます。

1トンの重さは?

1トンは1,000キログラムの重さになります。

成人男性の体重が70キログラム程度なので、1トンは一人で持てる重さではないですね。

「トン」という単位が使われ始めたのは?

15世紀ごろ、ワインはワイン樽に入れて船で運ばれていました。
ワイン樽は外から量が見えないため、ワイン樽をたたいて、その時の音で量の目安を付けていました。

ワイン樽をたたくと「トン」という音がします。
この「トン」という音が単位として使われるようになったことで、「トン」という重さの単位が生まれました。

ワイン樽に入っているワインの量を知るための「トン」という音が単位となり、現在でも使われているのは面白いですね。

「トン」の語源は?

「トン」という単位の語源は、日本語に由来するものではありません。

この単位は、5世紀から12世紀にかけて使われた古英語の「tunne」や古フランス語の「tonne」にその起源を持ちます。

これらの言葉はいずれも「樽」を意味しています。
樽をたたくと「トン」という音がして、その「トン」単位名として定着しました。

樽の「トン」と、樽をたたいた時の音の「トン」が語源というのは、非常にユニークな歴史的背景ですね。

1トンが1,000キログラムとなった背景は?

前述の通り、ワイン樽をたたいた音が「トン」だったことから、「トン」という重さの単位が生まれました。
ワイン樽をワインが満たしたら1トンです。

ワイン樽のワインを満たした時の重さは、平均で約1,016キログラムでした。
この重さが「トン」の初期の定義とされていました。

しかし、1,016キログラムという数字は日常的な取り扱いには不便です。
そのため、計算を簡単にするために1,000キログラムへと数値が丸められ、標準化されました。

今日では、1トン=1,000キログラムという定義が一般的に受け入れられています。

まとめ

今回は、1トンは何キログラムなのか、トンという単位が生まれた由来について解説しました。

現在、日本や他の多くの国々で「トン」は、大きな物体の重量を示す際に広く使われている標準単位です。
1トン=1000キログラムです。

ワイン樽をたたいた音が「トン」だったことから、「トン」という重さの単位が生まれました。
ワイン樽の音が重さの単位になるって面白いですね。

本記事がみなさまの生活にお役立ち出来ると幸いです。