ペンチが手元にないとき、意外と身近なもので代用できることをご存じですか?アクセサリー作りや日常のちょっとした作業に使える「ペンチの代わりになるもの」は、100均やコンビニ、ドラッグストアなどで手軽に手に入ります。
本記事では、ラジオペンチやニッパーとの違いをふまえつつ、代用可能な道具やおすすめの工具、購入できる場所まで詳しくご紹介します。「丸カンの開け方・締め方」など、実践的なテクニックも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること:
- ペンチの代わりになるおすすめの道具や工具
- アクセサリーやキーホルダー制作に使える代用品の特徴と使い方
- 100均・コンビニ・ドラッグストアなど購入できる場所の紹介
- ラジオペンチやニッパーとの違いや特殊工具の種類と名称
ペンチの代わりになるものとは?日常で使える便利な代用品を紹介
ちょっとした修理やアクセサリー作りで「ペンチがない!」と困ったことはありませんか?実は、家庭にある身近な道具でペンチの役割を果たすことができます。
ここでは、ペンチの代用品として使えるツールや、それぞれの特徴、使い方のコツについて詳しく見ていきましょう。
ハサミやナイフは代用できる?
ペンチが手元にないとき、ハサミやナイフで代用できないかと考える人も多いでしょう。実際、状況によってはこれらの道具でもある程度の作業が可能です。
例えば、針金を曲げるだけの簡単な作業なら、厚めのハサミでもしっかりと押さえることで代用可能です。ただし、無理に力を加えると刃が欠けたり、手をケガしたりする危険性があるため注意が必要です。
また、ナイフを使って細い金属やプラスチックを切断しようとする場面もありますが、滑りやすくて非常に危険です。どうしてもという場合には、滑り止めの手袋をつけたり、しっかりと固定した状態で慎重に作業を進めることが大切です。
このように、ハサミやナイフは一時的な代用品として使える場面もありますが、安全性を重視して行動することが何よりも重要です。
ラジオペンチとの違いとは
「ペンチの代わり」としてよく挙がるのがラジオペンチですが、この2つの工具には明確な違いがあります。
まず、ペンチは厚めの金属や固いワイヤーを「つかむ・曲げる・切る」など多用途に使える万能工具です。一方で、ラジオペンチは先端が細くて長いため、狭い場所での作業や精密な作業に向いています。特に電子部品の配線やアクセサリー制作などには、ラジオペンチの方が適しています。
ただし、強度や耐久性という点では通常のペンチの方が優れているため、硬い素材を扱う作業ではラジオペンチでは力不足になることもあります。逆に、小さな部品をつまんだり、繊細な力加減が必要な作業ではラジオペンチが真価を発揮します。
つまり、両者の違いを理解したうえで、作業内容に応じて使い分けることが大切です。
丸カンを閉じるときの締め方と開け方
アクセサリー制作などでよく使われる「丸カン」は、細かいパーツをつなぐ際に欠かせないアイテムです。通常はペンチを使って開閉しますが、手元にペンチがない場合でも工夫次第で対応できます。
まず開け方ですが、両端にある切れ目の部分を指先や薄いカード、または爪楊枝のような細い棒で左右にずらすようにして開けます。重要なのは「前後にこじ開ける」のではなく、「左右にずらす」ように開けることです。これにより、丸カンの形が崩れにくくなります。
締め方(閉じ方)も同様で、左右にずらしたものを元の位置に戻すように指先で押さえながら調整します。このとき、硬くてうまく締められない場合は、スプーンの柄や硬めのカードなど、少しだけ力の入る道具を使うと便利です。
正確さよりも丁寧さが大事なので、焦らずゆっくり作業することがポイントです。特に丸カンは小さいため、作業中に飛んでしまうこともあるので、トレイの上や布の上で行うと安全です。
家にあるもので代用するコツ
ペンチが急に必要になったけれど手元にない…そんなときは、家にあるもので代用するコツを知っておくととても役立ちます。
まず、紙クリップや安全ピンは意外と強度があり、小さな部品をつまんだり、丸カンを押さえる際に使える優れものです。また、スプーンの柄やフォークの先端も曲げ作業や押さえつけ作業に応用できます。
さらに、洗濯バサミやトングなどの「挟む」機能を持ったアイテムは、ちょっとした仮留めや押さえつけ作業に使うことができます。もちろん、力加減には限界があるため、硬い金属には不向きですが、軽作業には十分対応できます。
ポイントは「形状」や「滑りにくさ」に注目すること。滑り止めのゴムがついている道具や、細くて先がとがっているアイテムは特に代用しやすいです。
アイディア次第で、ペンチの代用品は家の中にたくさん隠れています。
プライヤーや平やっとこの特徴と使い方
ペンチの代わりとして真っ先に挙げられる工具が「プライヤー」や「平やっとこ」です。それぞれの特徴と使い方を理解しておくと、作業効率がぐんと上がります。
まずプライヤーは、挟む力に特化した工具で、先端がギザギザになっているものが多く、物をしっかりつかむのに向いています。ワイヤーを曲げたり、固い部品を取り外す作業などにも対応でき、ペンチと非常に近い使い方ができます。中には「ロッキングプライヤー」と呼ばれる、挟んだまま固定できるタイプもあり、より安定した作業が可能です。
一方で、平やっとこはアクセサリー作りや細工作業に使われる工具で、先端がフラットで滑らかな形状をしています。丸カンをつぶさずに閉じたり、傷をつけずにパーツを持ちたい場合に便利です。特にビーズや金具などの小さな部品を扱う人にとっては必須アイテムといえるでしょう。
用途に応じて使い分けることで、より安全かつ美しく作業が仕上がります。
ペンチの代わりになるものはどこで買える?おすすめ代用品と種類
「ペンチの代わりになるもの」を探すなら、まずは購入場所や入手のしやすさが気になるところ。100円ショップやコンビニ、ドラッグストアなど、意外と身近なお店で手に入る便利な代用品も多くあります。
ここからは、おすすめの購入先や、用途に応じた代用品の種類を詳しくご紹介します。
100均で買えるおすすめ工具(ダイソー・セリア・キャンドゥ)
「とりあえず今すぐ使いたい!」というときに頼りになるのが100円ショップ。ダイソー、セリア、キャンドゥなどの店舗では、実はペンチの代わりになる工具が意外と豊富にそろっています。
たとえば、ダイソーでは「ミニプライヤー」や「クラフト用工具セット」が販売されており、小型ながらもつかむ・曲げる・切るといった基本的な作業に対応できます。持ち手に滑り止めがついているものも多く、初心者にも使いやすい仕様になっています。
セリアでは、アクセサリー作りに特化した「クラフトツール」や「平やっとこ」が人気。特にハンドメイド好きな人には重宝されており、パーツを傷つけずに扱える点がポイントです。
キャンドゥでは、ペンチのような形状をした「マルチツール」や「ワイヤーツール」などが販売されており、簡易的な作業なら十分対応できます。
価格以上に実用的な商品も多いので、近所の100均をのぞいてみる価値は十分にあります。
コンビニやドラッグストア(セブンイレブン・ファミマ・ウエルシア)で手に入るもの
ペンチを急に必要としたとき、コンビニやドラッグストアでも代用品を探すことができます。もちろん本格的な工具は少ないですが、ちょっとした作業なら役立つアイテムが意外と揃っています。
たとえば、セブンイレブンやファミマなどのコンビニでは、文房具コーナーにあるハサミやカッター、クリップが代用になります。針金を軽く曲げたり、丸カンを押さえたりと、ちょっとした補助にはぴったりです。
また、ウエルシアのようなドラッグストアでは、眉毛カット用のハサミやピンセット、爪切りなど、細かい作業に使えるツールが充実しています。特にピンセットは、小さなパーツをつかむのに最適で、アクセサリー作りにも応用できます。
もちろん、力が必要な作業には不向きですが、「今すぐ必要」「ちょっとした作業を乗り切りたい」というときには、こうした身近な店舗を利用するのも賢い方法です。
キーホルダーやアクセサリー作りに使える道具
キーホルダーやアクセサリー作りでは、小さなパーツを扱うため、ペンチがないと困る…と感じる方も多いかもしれません。ですが、実際にはペンチがなくても作業できる道具はたくさんあります。
たとえば、ピンセットや平やっとこは、細かな丸カンやパーツをつかむのに非常に便利。滑りにくく、微調整も簡単です。また、つまようじや竹串などを使って丸カンを開閉することも可能です。しっかり固定して作業することで、力を入れすぎずに形を整えることができます。
加えて、ネイル用の工具も意外と役立ちます。甘皮処理用のプッシャーや細いピンセットなどは、デリケートな作業に最適で、アクセサリー作りにぴったりです。
100均や手芸店でも専用ツールが多数揃っているので、無理にペンチを使わなくても、用途に合わせて道具を選べば十分対応できます。
ロッキングプライヤーや電工ニッパーなどの強力ツール
ペンチの代わりになるものとして、より本格的で強力な代用品を求めるなら、ロッキングプライヤーや電工ニッパーといった専用工具がおすすめです。
ロッキングプライヤーは、対象物をしっかりと挟んで固定できる構造になっており、手を離してもそのまま保持しておけるのが最大の特徴です。硬い金属をつかんだり、固着したネジを回す際にも活躍するなど、用途の幅が広く、力の弱い人でも安定した作業が可能になります。
一方、電工ニッパーは、電気工事などで配線を切るための工具で、切れ味の鋭さが特徴です。一般的なニッパーよりも太めのワイヤーをスムーズにカットでき、特にプラモデル制作やDIYで細部の仕上げを求める場面では重宝されます。
これらの工具はホームセンターや専門店で手に入れることができ、長く使える高品質なモデルも多くあります。強度や使い心地を求める方にとって、頼れる代用品となるでしょう。
英語での名称や海外製セットの選び方
インターネット通販や海外製品を購入する際には、英語での名称やそれぞれのツールが含まれるセット内容を理解しておくことが重要です。
まず、「ペンチ」は英語で「pliers(プライヤーズ)」と呼ばれます。ラジオペンチは「needle-nose pliers」、ニッパーは「diagonal cutters」や「wire cutters」、平やっとこは「flat nose pliers」と表記されていることが多いです。これらの名称を覚えておくと、海外の通販サイトでもスムーズに探せます。
また、工具セットには「tool kit」「jewelry making kit」「mini pliers set」といった名前がついており、それぞれに用途が異なります。アクセサリー制作向けであれば、先の細い工具が中心になっているもの、DIY向けなら切断や締め作業に適した頑丈な工具が含まれているセットが一般的です。
レビューや材質にも注意しながら、自分の用途に合ったセットを選ぶことで、より快適な作業が実現できます。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
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ペンチの代わりになるものはハサミやナイフなど、家庭にある道具でも代用可能
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ラジオペンチとニッパーの違いは「つかむ」か「切る」かの用途にある
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丸カンの開け方や締め方にはちょっとしたコツが必要
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家にある文房具や工具を工夫すれば代用ができる
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プライヤーや平やっとこは専門工具として非常に便利
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100均(ダイソー・セリア・キャンドゥ)には使える工具が多数そろっている
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コンビニやドラッグストアでも簡易的な代用品が手に入る
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アクセサリー作りにはキーホルダー用の道具が便利
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ロッキングプライヤーや電工ニッパーなど強力な工具は用途に応じて使い分ける
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英語での名称や海外製工具セットを知ることで選択肢が広がる
ペンチが手元にない場合でも、ちょっとした工夫と知識があれば、代用品で十分に対応することができます。100均やコンビニで気軽に手に入るものも多く、状況に応じて使い分ければ作業もスムーズに進むでしょう。この記事が、あなたの「困った!」を解決するヒントになれば幸いです。